「町議会議員って何をしてるんですか?」時折聞かれる質問です。今後、折に触れてこのサイトでも紹介したいと思います。

今回は私が議員を務めさせて頂いている※「佐久市・軽井沢町清掃施設組合議会」の仕事について説明します(当該議員だったのは執筆当時。任期は2021年3月まで)。

佐久市・軽井沢町清掃施設とは「佐久クリーンセンター」の通称で知られるゴミ焼却場で、佐久市中込、駒場公園のそばにあります。佐久市と軽井沢町が出資していて、両自治体の燃えるゴミは長年こちらで処理されてきました。

ごみ焼却場や汚泥処理施設など、軽井沢町単独では負担が大きいため、近隣市町村と共同で運営する施設が複数あります。その場合、構成自治体のそれぞれから議員が派遣されて、議会がつくられます。○☓組合議会と呼ばれることが一般的です。

佐久市・軽井沢町清掃施設組合議会では予算を決め、その執行が適切であったのかを審査したり、必要な決まりを作ったりといった一般的な議会の仕事の他に、ごみ焼却施設ならではの仕事としては、「焼却灰の放射能濃度測定結果」や「空間放射線量測定結果」、「ばい煙等の測定結果」、「ダイオキシン類測定結果」に異常がないか、あるいはごみの排出量の推移をチェックして問題を検討したりといった事を行っています。

なお、軽井沢町の可燃ごみは令和2年8月15日まで「佐久クリーンセンター」で受け入れていましたが、その後はスキー場パラダの傍にできた「佐久市・北佐久郡環境施設」、通称「佐久平クリーンセンター」にて処理しています。

佐久クリーンセンターは令和2年12月10日で焼却が終了しましたので、今後の同施設組合議会の仕事は令和4年度から開始される解体作業に関する事柄が中心となります。

令和3年1月21日に佐久市・軽井沢町清掃施設組合議会議会運営委員会が開催されました。、2月15日開催の令和3年度第1回定例会の議案等について審議する共に、解体工事の費予算について協議て参りました。解体作業にはおよそ6億円がかかりますが、今まで積み立てていた基金で賄える見込みです。なお、議会運営委員会とは、議会で議すべき議案や日程等についてを話し合う委員会です。

多くの皆さまが気にしておられる前述の各種測定値も問題ありませんでした。以下にご参考までにダイオキシン類測定結果を記します。

ダイオキシン類測定結果

  • 単位:Ng-TEQ/M3N
  • 排ガス
    • 法規制値:5
    • 2020年7月21日 A系:0.16  B系:0.072
  • 飛灰
    • 法規制値:3
    • 2020年7月21日 A系:1.40  B系:0.72

今後の佐久市・軽井沢町清掃施設組合議会の仕事では、解体に向けて地域住民の皆さまの不安がないように工事を進めることが重要になります。

※写真は佐久クリーンセンター。以前撮影したものなので煙突から煙が出ていますが、現在は焼却は終了しており、稼働していません。

>> 関連:佐久クリーンセンター, 軽井沢の可燃ごみ処理場