デマンド交通とは、デマンド(要求)、つまり予約に応じて希望の場所に送迎する交通機関です。循環バスの効率が良くないものの、「誰一人取り残さない」ためには効率を無視しても運行が必要な循環バス。それでも、より便利で、かつ費用が節約できるならばそれに越したことはありません。私は議員になったころよりのテーマとして、町の、特に交通弱者の移動手段について交通機関の問題に取り組み、当町におけるデマンド交通の導入を提唱しています。

現在、3回めの実証事件としてR6年3月末日まで運行されている当町のデマンド交通「よぶのる軽井沢」。前回までの実証実験では、電話予約ができない、また支払いがオンラインのクレジットカードカード払いによる事前決済のみである点が、ネットが不得意の方に不便という問題、また前日予約ができないので翌日に病院の予約がある場合など、車両を当日必ず予約できるとは限らないから、住民の足としては困る、といった課題がありました。

これらの問題点を私は一般質問の他、機会を捉えて町に伝えてきました。その甲斐もあり、今回の実証実験では次の点が改善しました。

  • 電話予約ができる(事前登録が必要)
  • 現金払いができる(一回500円、釣り銭はでない)

ただし、前日予約についてはシステム上(株式会社未来シェア様のシステムを利用)できないというこで、実現しませんでした。元々よぶのる軽井沢(回遊軽井沢という表現も)は観光型MaaS(Mobility as a Service)という位置づけのシステムなので、住民福祉の向上という視点が薄いため、システム上難しいのでしょう。

3回めの実証実験では電話予約、現金払いを実現したために、今までとは違って町も1/3の事業費を負担したのですが、「前日予約」ができないのであれば、実証実験後の本格運用に、私は反対する意向でした。

R6年4月からは新しいデマンド交通システムの実証実験が始まります。これに伴い「よぶのる軽井沢」は終了の見込み。新しい実証実験の現時点における計画は次のようなものです。

  • デマンド交通のシステムは使用せず、電話オペレーターが予約を管理
  • 料金:タクシーで2000円未満の場合は500円、2000円以上の場合は1000円の乗車料金
  • 相乗りは、家族以外は不可。
  • 起点、または終点は自宅で、相乗りした家族が途中で降りるといったことはできない
  • 前日予約は検討中