濃厚接触者となったことで12月定例会における一般質問の日に議会を欠席せざるを得ませんでした。質問内容は後段を予定していました。

高齢者や学生、あるいは軽井沢中学校の学生通学のためのバス便の利便性向上といった交通弱者対策は議員になった頃から取り組んでいるテーマであり、解決策のひとつとしてデマント交通の当町への導入を提唱しています。社会常任委員会に所属していた時には島根県伯耆町の公共交通対策を視察してこの項目の報告書をまとめました。また委員会として「公共交通対策に関する事項」所管事務調査事項として研究をし、町に提言書を提出しました。

現在、民間事業者による「よぶのる軽井沢」が二回目の実証実験を行っており、来年2023年の早ければ7月から本格稼働の見込みですが、町としてもおよそ1/3の事業費を負担する方針を示しています。我々の提言書が成果に結びついたものと考えています。

今回の質問では、現在の「よぶのる軽井沢」がかかえる次の問題点について町がどういう方針であるのかを質し、方針が問題を解決するものでないならば、解決に向けての方向を示す予定でした。

  • 予約がネット経由でしかできない。高齢者といった交通弱者にはネットが苦手な方が多く、電話オペレーターが必要。町が支出するのであれば、電話オペレーターの設置が必要。
  • 支払がオンラインでしかできない。高齢者といった交通弱者にはネットが苦手な方が多く、現金での支払をできるようにする必要がある。
  • 実証実験では夜営業していない。本稼働後も同じ状況であるならば、町民の足として不便この上ない。夜の営業が必要。

後段5の質問は、冒頭のイラストが運行イメージイラストですが、しなの鉄道の担当者らとの面談においても運行を提案されたもので、中軽井沢駅、信濃追分駅のハブとしての機能を強化して、ゾーニングによってデマンド交通や路線バス、タクシーの利用者増を実現して渋滞対策にも資するというものです。

一般質問予定内容の概要はここから

第5次軽井沢町長期振興計画(以下「第5次計画」という。)が今年度で終了する。「交流を促す円滑交通」を旗印に実施した施策の中で、特に「渋滞対策」と「公共交通ネットワークの形成」に対して第5次計画によって何を成し遂げたのか、また今後の中長期的計画において、これらの課題解決に向けてどのような方針であるのかを問う。

  1. 第5次計画に基づき実施された事業において、成し遂げた渋滞対策の成果は何か。
  2. 第6次軽井沢町長期振興計画(以下「第6次計画」という。)でも交通渋滞解消を課題に挙げている。従来から掲げる施策だけでは、渋滞問題の解決にはならいことは明らかである。今後の中長期的計画に基づいて実施する新規事業あるいは顕著な工夫を加える事業は何か。
  3. 第5次計画に基づいて実施された交通弱者対策事業とその成果について伺う。
  4. 中長期的視野において、公共交通ネットワークの形成に向けて今まで取り組んでいない事業として、あるいは顕著な工夫を加える事業として何を実施する方針であるのか。第6次計画において初めて示された「デマンド交通の検討」について、特に現在民間が実施している「よぶのる軽井沢」事業に対して町が事業費を費やす場合、町の希望をどのように担保するのかを含めて問う
  5. しなの鉄道軽井沢駅と信濃追分駅の間で列車の往復運行を実現することは、渋滞対策や公共交通ネットワークの形成にも資するとともに経済効果も見込めると考えるが、町の考えは。