追分住民が近藤富枝(1922年8月19日 – 2016年7月24日)といってまず思い浮かべるのは『信濃追分文学譜』といった文学作品かもしれないが、私にとっては十代の頃に見たNHK朝の連続テレビ小説“本日も晴天なり”だ。戦争中NHKのアナウンサーを努めて、戦後作家へと転身するヒロイン、元子のモデルが近藤富枝だからだ。

昭和元年に東京で生まれ、戦中、戦後と自らの力で道を切り開いた元子は現代へと続く自立した女性の先駆者だ。

“本日も晴天なり”では元子を原日出子が演じ、他に津川雅彦、宮本信子、鹿賀丈史、牧伸二らが出演している。

近藤富枝は東京女子大学の縁で追分に別荘を建てたが、令和元年9月22日“近藤富枝文学碑”がその別荘で除幕されたのは喜ばしい。除幕式では40人近くが参列し、藤巻町長らが除幕をした。