安曇市議会で今年7年目になる中学生議会の勉強をさせて頂いた。システマティックにしっかり取り組んでいらして刺激を受けた。生徒三人で一つの質問をしている。実際、生徒さんの提案が行政を動かした事も。例えば安曇市立の美術館、博物館が全館無料(中学生以下+保護者1人)になるパスポートの発行などに結びついている。
2019年度は6月から準備を始め、実際の中学生議会は11月に開催される。所要時間は3時間程度。
同市教育委員会が事務を担っていて、行政も「課題」を準備するなどの協力をしている。
行政が準備する「課題」とは、「中学生に考えてほしいこと」の各課ごとのテーマ。例えば商工観光部からは「大型店にも負けない賑わいのある商店街を復活させる工夫」といったテーマが出される。中学生議員は「課題」の中からテーマを選び、それにそった質問を議会で行うためにリサーチ(取材など)を行い、質問書を成文化していくことになる。
中学生議員は7つある私立中学から各3名選ばれてる。
実際の中学生議会の日は傍聴席はいつも一杯になる盛況ぶりで、入り切らない傍聴人は中継画像が映されるモニターがある会議室で見守るとのことであった。同級生も多数傍聴に来るということ。このことは、毎年恒例のイベントとして市民に好意的に受け入れられていることを示している。
議会のあとは校内報告会がある。また言放しで終わらせるのではなく、答弁結果を一覧にしている。中学生の提言が実現した例としては先に記した美術館・博物館の無料パスポートの他にも、食の魅力PRについて質問をした「安曇野林檎ナポリタンを給食に出してほしい」という願いが実現している。
わざわざお時間を割いてくださった職員の皆さまには感謝。
それにしても安曇市議会は素晴らしかった。壁にはふんだんにヒノキが使われいて良い香りが漂っている。天井は高く落ち着いた雰囲気でした。一階にはカフェもあってケーキが販売されていた。
この後は箕輪町議会の視察。中学生模擬議会の勉強です。
軽井沢町の役に立つ何かを持ってかえります。