軽井沢町議会の令和7年12月定例会にて一般質問を行いました。主題は「障がい者の社会参加・雇用支援について」。以前から取り組んでいるテーマです。質問内容と主な答弁の趣旨は以下の通りです。質問の全文は後段に掲載しています。

背景:障がい者の社会参加・就労機会確保事業委託がはじまり町社会福祉協議会のデザインチーム「アートあぷりえ」が障がい者の社会参加をサポートしています。ワークショップを通じ製品化に向け創作活動を行っています。

問 「アートあぷりえ」で制作された作品を町で購入し、公共施設で展示するなどの考えは。新庁舎への展示も含めて伺う。

保健福祉課長 活動の周知や展示場所の提供で協力したい。購入も含めた活用を各課において検討している。

庁舎周辺整備課長 受託者からは新施設の内装への参画等の提案を頂いており、積極的に活用していきたい。

「アートあぷりえ」でのワークショップの様子

「アートあぷりえ」でのワークショップ

作品は3Dスキャンを経て製品化されます

「アートあぷりえ」ワークショップから生まれた作品

障がいの有無を超えた芸術です

障がい者雇用促進策

問 障がい者雇用促進のため法定雇用率達成企業を顕彰しては。「法定雇用率適用16社中、全ての企業が達成するには未達成8社合計で18.5名の雇用が必要」との過去答弁がある。

保健福祉課長 雇用内容と希望職種の不一致で雇用が進まない。県実施の障がい者雇用優良事業所等表彰に優良事業者を推薦したい。

問 表彰の事実を町で取り上げると法定雇用率達成意欲が増すが。

保健福祉課長 広報やホームページで周知し雇用の増進に努めたい。

障がい者就労支援

問 障がい者就労施設等からの調達増は。

保健福祉課長 役務は微増。既に受託している仕事で対応が追いつかない事情がある。

問 声かけしていない施設からの受託希望があれば話は聞くか。

保健福祉課長 紹介して頂ければ検討する。

問 障がいのある人も地域の一員として普通に暮らして共に生きることができる社会。この思いは課長も共有しているか。

保健福祉課長 地域共生社会を目指す町であり、思いは共有している。

答弁全文 – 議事録より

◇ 福 本   修 君
○議長(川島さゆり君) 通告順5番、5番、福本 修議員。
〔5番 福本 修君登壇〕
○5番(福本 修君) 5番、福本 修でございます。
一般質問します。
本日、私は、障がい者の社会参加・雇用支援について質問いたします。
(1)障がい者雇用を促進するために、法定雇用率を達成、あるいはそれを上回って達成している企業を顕彰、功績をあらわすという意味の顕彰ですけれども、顕彰することにより、町内に8社程度あるとされる未達成企業が障がい者を雇用する意欲を増すことができるのではないかと考えます。「障がい者雇用の優良企業を顕彰してはどうか」という趣旨の令和5年6月定例会における私の一般質問に対して、当時の保健福祉課長から「顕彰によって事業所のモチベーションが上がるということはよく分かる。今後、事業所にどのくらい障がい者枠の雇用があるのか調査をしながら顕彰したい」という趣旨の答弁がありました。
「障がい者枠の雇用の調査」については、その後の同僚議員からの質問に対して「法定雇用率が適用される町内企業は16社で、うち法定雇用率を達成しているのは8社。全ての企業が法定雇用率を達成するためには未達成企業8社の合計で18.5名の雇用が必要」と答弁していることから、顕彰を前提とした調査は終了しています。
2年前に顕彰を行うと答弁のあった障がい者雇用の優良企業顕彰はどのような状況か伺います。
○議長(川島さゆり君) 答弁願います。
上原保健福祉課長。
〔保健福祉課長 上原勉孝君登壇〕
○保健福祉課長(上原勉孝君) お答えいたします。
まず、状況につきましては、事業所などへ聞き取り調査を行い、雇用内容と希望職種の不一致により雇用が進んでいない現状が見えてきております。
その上で、モチベーションを上げる取組である企業の顕彰につきましては、長野県が障がい者雇用優良事業所等表彰を行っておりますので、町独自としてではなく、県への推薦条件となる法定雇用率を充足している事業所の雇用状況、行っている取組、配慮などを聞き取り、県へ優良事業所として推薦を行ってまいります。
今後も、調査や周知により、障がい者雇用の促進を図りたいと考えております。
以上でございます。
○議長(川島さゆり君) 答弁が終わりました。
5番、福本 修議員。
〔5番 福本 修君登壇〕
○5番(福本 修君) 障がい者の法定雇用率を達成している優良企業の顕彰は県で行っており、その県の顕彰に向けて町としては推薦を行っていくという、今後のことということで伺いました。
それは、近々に、じゃ、推薦は始めるというお考えなのかという確認と、県で推薦が行われた後、顕彰されたとして、そのことを町で取り上げてあげると、より告知力が高まりまして、法定雇用率の達成に向けての意欲が増進するかなと思われますが、そのあたりいかがでしょうか。
○議長(川島さゆり君) 答弁願います。
上原保健福祉課長。
〔保健福祉課長 上原勉孝君登壇〕
○保健福祉課長(上原勉孝君) お答えいたします。
そうですね、議員おっしゃるように、こちらで推薦のほうの関係はなるべく早急に進めていきたいと思います。年1回、県のほうでやっているということなので、それに向けて推薦のほうをできるように話を進めていきたいと。
推薦をして、県のほうで顕彰されたとしますれば、やはり町としましても、広報、ホームページ等で周知のほうを図って、雇用の増進に努めたいと考えております。
以上です。
○議長(川島さゆり君) 答弁が終わりました。
5番、福本 修議員。
〔5番 福本 修君登壇〕
○5番(福本 修君) (2)の質問です。
同じ質問では同時に「障がい者就労施設等からの物品等の調達を増やすべき」という視点からの質問を行いました。この2年間で町の発注は増えたのでしょうか。あるいは、調達には至らなかったけれども、検討は行った物品等があれば併せて伺います。
○議長(川島さゆり君) 答弁願います。
上原保健福祉課長。
〔保健福祉課長 上原勉孝君登壇〕
○保健福祉課長(上原勉孝君) お答えいたします。
町による障がい者就労施設等からの物品等の調達状況は、物品につきましては、一時的に大きな調達があり増加、役務につきましては微増の状況でございます。
また、発注の物品等につきましては、障がい者就労施設等からの物品等調達方針に基づき、各課において検討を行いました。
例えば、紙すきによる名刺台紙の作成や、通知発送時の封詰め作業などを検討しましたが、作業の負担や納期との兼ね合いなどから発注には至っておりません。
理由としましては、障がい者就労施設等の利用者の高齢化や障がいの程度などにより、既に受注している仕事で対応が追いつかないため、必要とする量や、期限内の物品の作成が難しいことなどから、障がい者就労施設において業務を受託したくても難しいという事情がございます。
以上でございます。
○議長(川島さゆり君) 答弁が終わりました。
5番、福本 修議員。
〔5番 福本 修君登壇〕
○5番(福本 修君) 物品でしたか、一時的に大きな仕事をお願いしたという趣旨のご答弁でしたが、これはどういったことだったか、お願いします。
○議長(川島さゆり君) 答弁願います。
上原保健福祉課長。
〔保健福祉課長 上原勉孝君登壇〕
○保健福祉課長(上原勉孝君) お答えいたします。
こちらは、ユニバーサルデザインの啓発グッズのほうを委託などしておりますので、そちらの品物のほうが増えているということになっております。
以上です。
○議長(川島さゆり君) 答弁が終わりました。
5番、福本 修議員。
〔5番 福本 修君登壇〕
○5番(福本 修君) 問い合わせた結果、利用者の高齢化等により、受注する能力的にも限界があるので発注が増えないという趣旨のご答弁ありましたけれども、町内にそのような支援組織、複数ありますけれども、大体幾つぐらいの組織にそのような問合せというか状況把握を行ったのか、お伺いしたいと思います。
○議長(川島さゆり君) 答弁願います。
上原保健福祉課長。
〔保健福祉課長 上原勉孝君登壇〕
○保健福祉課長(上原勉孝君) お答えいたします。
こちら、今発注を行っています地域活動支援センターをはじめ、埼玉福祉会、浅間学園、四季さんですね、そちらのほうには確認のほうを取っております。
以上でございます。
○議長(川島さゆり君) 答弁が終わりました。
5番、福本 修議員。
〔5番 福本 修君登壇〕
○5番(福本 修君) 私の承知している支援組織で、今、名前の挙がらなかったところもありますけれども、そういったところから申出があれば、話は聞いてくださるということでよろしいですか。
○議長(川島さゆり君) 答弁願います。
上原保健福祉課長。
〔保健福祉課長 上原勉孝君登壇〕
○保健福祉課長(上原勉孝君) お答えいたします。
そうですね、今名前の挙がらなかったところで、まだそういった余力があるというところがあれば、逆にご紹介いただければ検討のほうをさせていただきたいと思います。
以上でございます。
○議長(川島さゆり君) 答弁が終わりました。
5番、福本 修議員。
〔5番 福本 修君登壇〕
○5番(福本 修君) (3)の質問です。
障がい者の社会参加・就労機会確保事業委託の成果として「アートあぷりえ」の活動が行われております。予算が有効に活用され、障がいを持つアーティストのすばらしい才能が、支援する方々の協力を得て花開いています。
資料をお願いします。
こちらは、アート・あぷりえのワークショップの様子ですね。ご覧のように、紙を加工して、次のをお願いします。このような形。花瓶とか、花挿しとか、何かの蓋っぽいものとか、そういったものが作られています。これは、その後、ミマキエンジニアリングさんの協力によって3Dスキャンされて、3Dでスキャンしたデータを出力して製品にまで持っていくというものになりますね。
次をお願いします。
こちらは、やはりワークショップなどを通じて作られた絵画ですね。非常にすばらしいと私は思いました。私自身も購入はしましたけれども、部屋に飾っておいても非常に心休まるというところもありました。
いろんなところで人の目に触れれば、販売機会も増えるのではないかなという、すばらしい作品がたくさん生み出されていると。この予算をつけた町には、敬意を持ちたいと思います。
次、お願いします。
こちらも同じですね。すばらしいものだなと思いました。
資料ありがとうございます。
このプロジェクトは、町としても今後さらに支えていくべきであると考えます。「アートあぷりえ」で生み出された作品を町で購入して、公共施設において展示や活用するなどの考えはないでしょうか。新庁舎への展示も含めてお伺いします。
○議長(川島さゆり君) 答弁願います。
上原保健福祉課長。
〔保健福祉課長 上原勉孝君登壇〕
○保健福祉課長(上原勉孝君) お答えいたします。
今年度、新規事業として実施しております障がい者の社会参加・就労機会確保事業委託につきましては、アート・あぷりえの活動など、多くの方に関心を持っていただき成果があったと捉えております。
本事業は、障がいのある方が自立した生活を送るために必要な収入の増を図る目的もありますが、一番は、地域社会との交流など社会参加を推進することで、地域共生社会の実現を目指すことであります。このアート・あぷりえで生み出された作品や活動が、地域や一般社会に広がっていくことが目的の達成に重要と捉え、活動の周知や展示場所の提供をするなど、協力をしていきたいと考えております。
なお、現在、アート・あぷりえで生み出されたデザインについては、購入も含めた活用を各課において検討をしております。
以上でございます。
○議長(川島さゆり君) 続けて、答弁願います。
土赤新庁舎周辺整備課長。
〔新庁舎周辺整備課長 土赤 淳君登壇〕
○新庁舎周辺整備課長(土赤 淳君) お答えいたします。
先日、本事業の受託者である町社会福祉協議会より、庁舎と交流センターを含めた新施設への空間に障がいのあるクリエーターが創作するアートを活用できないかといった趣旨の提案をいただいたところでございます。
内容は、新施設での作品展示やカフェ等での製品展示・販売だけでなく、新施設の内装にクリエーターが創作するアートを活用したカーテンや壁紙、椅子の背もたれなどの家具や特定の部屋の全体のデザインアレンジなどといった内装への参画まで、様々な提案をいただいております。
先ほどの保健福祉課長の答弁にもありましたとおり、作品を生かした活動の広がりが大変重要であると認識をしておりますので、新施設では積極的に活用していきたいと考えております。
今後、どういったものを取り入れられるかも含めて、時期や具体的な方法などについては、設計者等と調整をしてまいります。
以上でございます。
○議長(川島さゆり君) 答弁が終わりました。
5番、福本 修議員。
〔5番 福本 修君登壇〕
○5番(福本 修君) 町としても購入、展示などでこの活動をサポートしていきたいというご趣旨の発言でした。
また、新庁舎、せっかく半世紀に1回あるかないかというイベントですので、そういったものの機会を捉えて、積極的に障がい者支援の方向で動いてくださるというご答弁をいただきましたので、非常に心強く感じたところでございます。
アート・あぷりえに限らず、ほかの活動をしている障がい者支援の組織等から合理的な提案があった場合には、検討していただけるということでよろしいんでしょうか。
○議長(川島さゆり君) 答弁願います。
上原保健福祉課長。
〔保健福祉課長 上原勉孝君登壇〕
○保健福祉課長(上原勉孝君) お答えいたします。
そうですね、アート・あぷりえでやっている作品のほかに、そういったお話があれば、展示等、周知等のほうでは協力していきたいと考えております。
以上です。
○議長(川島さゆり君) 答弁が終わりました。
5番、福本 修議員。
〔5番 福本 修君登壇〕
○5番(福本 修君) すみません、今ちょっと語尾聞き取れなかったんですが、どれだけ協力したいとおっしゃったか、すみません、もう一度お願いします。
○議長(川島さゆり君) 再度答弁願います。
上原保健福祉課長。
〔保健福祉課長 上原勉孝君登壇〕
○保健福祉課長(上原勉孝君) 今のあれですよね。
展示の場所とか周知等のほうで協力のほうをしていきたいということで考えております。
以上です。
○議長(川島さゆり君) 答弁が終わりました。
5番、福本 修議員。
〔5番 福本 修君登壇〕
○5番(福本 修君) 展示等の場所の協力ではなくて、展示したものを周知する協力をするということですか。
どちらかいえば、その展示する場所とかの協力のほうが施設からしたらありがたいのかなと思ったんですが。ごめんなさい、僕がちょっと理解があれだったらあれなんですけれども、その周知だけ協力なんかというは、ちょっとごめんなさい、もう一度お願いします。
○議長(川島さゆり君) 答弁願います。
上原保健福祉課長。
〔保健福祉課長 上原勉孝君登壇〕
○保健福祉課長(上原勉孝君) 失礼しました。
周知のほかに展示場所、そちらのほうでも協力をしていきたいと考えております。
以上です。
○議長(川島さゆり君) 答弁が終わりました。
5番、福本 修議員。
〔5番 福本 修君登壇〕
○5番(福本 修君) 非常に町としても、この障がい者の支援ということで力を入れてくださるということの方向を、今伺うことができて安心しております。
障がいのある人も地域の一員として普通に暮らしていける、共に生きることができる社会、この実現のために、今後もますますの施策を期待して質問を終わりますけれども、最後に、この思いは、担当課長も共有していらっしゃるということで一応確認したいと思いますが、ご答弁お願いします。
○議長(川島さゆり君) 答弁願います。
上原保健福祉課長。
〔保健福祉課長 上原勉孝君登壇〕
○保健福祉課長(上原勉孝君) お答えいたします。
そうですね、当然ながら、保健福祉課というところに所属しておりますので、こういった地域共生社会を目指していく町ですので、そういったところにつきましては、協議をしていきたいと考えております。
以上です。
○議長(川島さゆり君) 答弁が終わりました。
5番、福本 修議員。
〔5番 福本 修君登壇〕
○5番(福本 修君) 以上で一般質問を終わります。ありがとうございます。
○議長(川島さゆり君) 以上をもちまして、5番、福本 修議員の一般質問を終了いたします。