私が副委員長を拝命している軽井沢町議会社会常任委員会にて阪南中央病院を視察させて頂きました。軽井沢病院の経営改善に役立つヒントを探してのことです。

阪南中央病院は50年前の1973年に同和対策事業特別措置法に基づき設立。出資者は大阪府と松原市でした。その後松原市が手を引き、2002年同法の終了に伴い財団法人 阪南医療福祉センター 阪南中央病院に名称変更。2004年に財団法人が解散となり医療法人財団 阪南医療福祉センターとして病院運営を民営化しています。2010年今の社会医療法人 阪南医療福祉センター 阪南中央病院となっています。

阪南中央病院を視察先に選んだのは、同病院がコンサルティング会社を利用することで劇的といって良いほどの経営改善を成し遂げたからです。例えばコンサル導入前の2017年の経常損益は2億5900万円の赤字でしたが、導入後の2018年は2500万円、2019年は1億800万円の黒字。コロナ禍で苦しんだ2020年は3億6800万円の赤字と苦しんだものの、翌2021年は3億7600万円の黒字に転じています。

コンサルティング会社はグローム・マネジメント株式会社。同社は全国で33法人、51病院のコンサルティングを担っていて、そのスケールメリットを活かして有利な条件にて医療機器類の仕入れを実現しています。その他に、各種補助金情報の収集、医者の斡旋、最新の医療機器情報の収集、医師からの要望そのままで購入するのではなく、より有利な条件の同様の機能を有する機器の選定など、さまざまな役割を担っています。

仮に軽井沢病院で同社のコンサルティングを受けた場合の費用は、正確ではないが、ざっくりといえば年間2,000万円ほどになりそうです。

写真は同病院緩和病棟の一般病室。個室料は発生しませんが、個室です。