写真は軽井沢町新庁舎の模型です。建設費が安く済むので単純な直方体でも良いのではという意見もありましたが、それでは圧迫感があるということで、写真のような多角形となりました。
軽井沢町役場と中央公民館の建て替えですが、両方の機能をひとつの建物に一体化して建て直します。

上記写真左上が軽井沢病院の模型です。
藤巻前町長時代に発表された庁舎改築周辺整備事業は、庁舎と中央公民館を総事業費110億円で立て直すというものでした。この金額を庁舎単体での事業費と勘違いした報道もあり、住民の方々の多くにも誤解があったと認識しています。いずれにせよ、110億円は高すぎるということが大きな争点となった町長選挙が行われ、事業の見直しを掲げた土屋現町長が当選したという経緯があります。
高すぎると批判を受けた110億円ですが、現在の案では総事業費125億となっています。資材高騰などの影響です。事業費削減のため、床面積を藤巻前町長時代の約15,000㎡から8,500㎡に削減しています。
床面積
- 前町長時代:約15,000㎡
- 現在の計画:約8,500㎡
総事業費
- 前町長時代:110億円
- 現在の計画:125億円(9,000㎡案の時の試算)
町は「110億円案で工事を進めていた場合には資材高騰により162億円の事業費(9,000㎡での試算)になっていた」としていますが、資材高騰の影響が現在よりも小さかった数年前に着工していれば162億円までには膨らまなかったのではないかと思います。

南側に設置する舞台(ステージ)。建物内、舞台の北側に位置する椅子の他、南側の野外広場からも観覧可能。
町職員を大切に-必要な機能はしっかり備えるべき
事業費の削減に懸命に取り組んでいる町の姿勢は良いのですが、削減ありきで必要な機能が確保されていないのではないかという懸念もあります。例えば町職員が昼食時などに休憩する場所がほとんどないという問題。
庁舎は町職員が最も利用する訳で、職員が快適に仕事ができるように配慮されるべきですが、現状案では、現在のように来訪者の目にさらされ、昼休みに来客があった場合には食事中でも対応のために中座せざるを得なくなりかねない自席での食事が継続しかねません。
議会にも議会棟の面積を削れないかと打診があり、来客用スペース削除の他、現在用意されている各議員の机もなくて良いと私は発言しました。実際、議会の際には必ず使う机なのですが、毎日議会があるわけではないので、毎日使用する職員の利便性の方が優先度が高いとの考えからです。
現在基本設計を作成中。今年度中(2026年3月まで)に策定の予定です。住民の皆さまの意見が反映される基本設計になるよう働いてまいります。
