伊那市でも当町同様新型コロナウイルス感染症防止対策として休校が続いているが、ICTを活用して家庭の子どもたちと先生が顔を合わせられるようにした。
伊那市立の小学校は15校、中学校は6校。既に開始している学校もあるが、来週中(令和2年4月20日の月曜日から始まる週)には全校で開始する。使用するアプリケーションはインターネット経由でチャットやミーティングができるZoom(ズーム)。
家庭にネット環境が無い児童・生徒は全体の2割以下。またネットを介した対面にはカメラとマイクが必要だが、デスクトップ型パソコンの場合にはそれらが備わっていない場合もある。そのようなケースでは、町立小中学校に配備済み(3クラスに1クラス分、計約2,000台)のタブレットを貸し出す。需要は1,000台を見込む。
ネット環境がない子どもには担任たちが家庭訪問をして対応する。当町の全員協議会で私がICTを使った遠隔授業の検討について執行部に質したところ、「ネット環境がない家庭の子どもたちが取り残さてしまうからこの問題は検討中」として前向きの反応では無かったが、伊那市では家庭訪問という形で問題を解決している。「問題が有るからできない」ではなく、目的達成(子どもと学校がネットで繋がる)のために知恵を絞って問題点を克服した伊那市の姿勢は素晴らしい。