令和元年9月6日、中央公民館にて軽井沢町児童生徒大槌町派遣研修報告会が開催され聴講してきました

参加した児童生徒の全員が発表に参加。発表者は軽井沢中学校が9人、町内三小学校(東部、中部、西部小学校)がそれぞれ3人でした。

西部小学校からは関 陽芙美さん(児童会長。写真左)、土屋 こころ君(副児童会長。写真中)、川上 まりあさん(児童会書記。写真右)が、小学校では唯一パソコンで作った資料をスクリーンに映しての発表でした。

軽井沢中学校の生徒はテレビの東北応援企画でアイドルグループ嵐の櫻井翔さんがピアノで「ふるさと」を演奏したことにちなみ、「奇跡のピアノ」による伴奏で全校生徒が「ふるさと」を歌った動画を紹介しました。「奇跡のピアノ」は東日本大震災の被害を奇跡的に免れたもので、平成25年以来大槌中学校から軽井沢中学校が借り受けているものです。

その他、橋爪隊長(中部小学校校長)や引率された軽井沢中学の先生方、軽井沢町社会福祉協議会職員の方々が報告を述べました。

軽井沢中学校の生徒会顧問川上先生からは、大槌高校生との交流が今回はじめて実現し、良い試みであったとの報告がありました。

大槌学園(小中一貫校)語り部との交流の中で、大槌の子どもたちが「海は怖いが、好き」という趣旨の気持ちを述べていたことが印象に残ったとして複数の児童が発表をしていました。

また道路や建物がほとんど全て新しいことや、大槌駅から北は新しい町、南は何もない様子から震災の怖さを感じた児童もいました。

児童・生徒が共通して述べていたのは、被災地を見て、そこに住まう人たちのために自分が何をできるのかという事。大槌町を実際に見て、感じるだけではなく、そこから自分の行動に結びつける意欲を素晴らしいと感じました。

※写真や実名の発表は保護者の許可を得ています。

城山公園に掲示されている東日本大震災前の大槌町の写真。

2016年に福本が大槌町を訪問した際に城山公園から撮影。前出の東日本大震災前の大槌町とほぼ同じ場所。2019年のこの記事掲載時点とは異るが、資料として掲載。

今回の報告会で紹介された城山公園にある「希望の灯り」。2016年に福本が写したものなので、背景の町の様子は現在とは異なる。

設置は平成24年。阪神淡路大震災で被災した方々を励まそうと2000年に神戸市の東遊園地に「1.17希望の灯り」として点灯された火を分灯したもの。

希望の灯り

2011年3月11日の東日本大震災の犠牲になった方々を悼み、多くの人の心に希望の光が灯りますようにと願い点灯された。

そして、まだ行方不明のままの方々がこの灯りを目印に帰ってこられますようにと祈り灯している。

出典:「3.11大槌希望の灯り」Facebookページ