令和6年12月会議で一般質問しました。内容は以下の通りです。
森林生態維持に不可欠なニホンジカの駆除方針について
第6次長期振興計画では、農作物の被害や森林生態への影響が大きいとして、引き続きニホンジカなどの有害鳥獣駆除を行うとしている。農作物が食べられてしまうというのは分かりやすい被害だが、目に見えにくい被害としては、希少植物や下草、樹木の若葉を食べ尽くすことで発生する森林環境の衰退などを挙げることができる。
ニホンジカの駆逐がうまく進んでいるかというと、有害鳥獣駆除に実績のあったベテラン猟師の引退により捕獲数が減少するといった状況がある。そこで、今後のニホンジカの駆逐方針等について伺う。
(1)今後の捕獲頭数の見通しは。
(2)現在は林道の近くでのみ捕獲が行われているが、林道から離れた林の中や高標高域での鹿の被害が増加している。また賢い鹿が増加して罠の存在に気づき、捕獲数が減少している。高度な技術を持った人材や専門業者への委託が必要ではないか
(3)令和5年度の決算審査の答弁で「今後シカ対策を重点的にやっていきたい」とのことだったが、具体策は。
公共交通ネットワークのビジョンについて
だれもが使いやすい公共交通の整備は、特に児童、生徒、高齢者にとって非常に重要なことは明らかだが、実現できていない。そこで、今後どのようなステップを踏んで皆が満足できる公共交通ネットワークを形成するのかを伺う。
(1)よぶのる軽井沢事業を通じて、どのような知見を得て、どのように活かすことができるのか。
(2)観光シーズンの渋滞問題を抱える当町としては、デマンド交通本格導入に際して、町内のどこまでもノンストップで運行するよりも、町内を2つ、あるいは3つのゾーンに分けて、かつ鉄道との乗り継ぎを組み合わせることが望ましいが、町の考えは。
(3)町内循環バスの効率的な運行のために、どのようなデータを活用しているのか。
(4)軽井沢中学校生徒の自転車通学時の事故が継続的に発生しており、バス通学を望む生徒・保護者は多いものの、待ち時間が長くなることから自転車での通学を選択せざるを得ない実情がある。そのような事情は承知しているのか。また今後どのように改善していく方針であるのか。
(5)より良い公共交通ネットワーク実現のビジョンについて、具体的なタイムスケジュールとともに伺う。
「森林生態維持に不可欠なニホンジカの駆除方針について」の質問は、R4年度に770頭の捕獲目標が立てられましたが、実績は半数以下にとどまっていることが背景。生態系への影響や農作物被害以外にも、人名に関わりかねない車との衝突事故も懸念されています。環境課からは今後の積極的なシカ対策の実施という答弁がありました。
「公共交通ネットワークのビジョンについて」の質問は、R6,R7年度に軽井沢町地域公共交通計画を策定している中で、上述の質問事項について重々配慮する必要があることから。公共交通計画においては単なる移動手段の計画にとどまれず、まちづくりという視点も忘れないように質問を通じて釘をさした。これは、デマンド交通実施の際はゾーンに分けての運行が当町に適しているというのが私の持論だが、中軽井沢駅と信濃追分駅をハブにして、デマンドタクシーとしなの鉄道を乗り継ぐことで、駅周辺のにぎわいにもつながるから。