6月本会議において一般質問したテーマは「自然景観維持について」、「滞在型貸農園について」、「日本版DBSへの当町の対応について」です。以下は抜粋です。
自然景観維持について
問 開発で伐採後に修景植栽を行うことが重要で、町がしっかりと確認する必要がある。過去に「見直しやチェック体制を検討したい」という答弁があったがどう見直したか。
環境課長 現場へ出た際の確認のほか、各職員にも協力をお願いしている。住民からは植生に関する相談も寄せられており、植生学の専門職員を非常勤で採用した。地域で植生に関しての助言を行える人材を育てるための講座を準備している。地域人材を増やすことで地域ぐるみで自然を守る機運を高め、行政と連携して自然環境の保全と再生が進む。
問 課題である開発後に期間を置いた後のチェック体制は。
環境課長 なかなかフォローアップができていなかった。現在、土地利用行為の過去台帳GIS(地理情報システム)化を予定。GISに入れればフォローアップもできる。
滞在型貸農園について
農地と宿泊施設を用意し、都会などの居住者が週末等に宿泊しながら農園の管理をするもの。発祥地ドイツの呼称からクラインガルテンと呼ばれます。
問 就農者の高齢化に伴い遊休農地が加速度的に増える懸念がある。遊休農地対策として、また長期滞在型旅客の誘客になる滞在型貸農園の進捗は。
観光経済課長 令和6、7年に実施場所や需要調査等を行う。
問 クラインガルテン構想は町長が町長選の際に掲げた滞在型保養文化都市の一端かと思うが、政権が発足して1年たった段階で、事実上構想が進んでいないというスピード感について町長の考えは。
観光経済課長 町長の任期中には実現性の判断を行い、可能であるなら8年度にプロポーザルを実施予定だ。
日本版DBSへの当町の対応について
問 今年5月、子供に接する仕事に就く人の性犯罪歴を雇用者が確認する学校設置者等および民間教育保育等事業者による児童対象性暴力等の防止等のための措置に関する法律いわゆる日本版DBSを導入する法案が衆議院特別委員会で可決された(注:その後、同法は成立しています)。
今後法制化され、2027年の運用が開始されることが見込まれることから、当町においても今から法制化を見込んでの準備をすることが大切だろう。まだ未確定の部分が多いであろうと想定するが、今後の検討にも資するであろうことから、現時点での方針等をうかがう。
学校、保育施設、児童館における性犯罪事案の発生はあるか。
子ども教育課長 現時点における性犯罪の事案はございません。
問 学校、保育施設、児童館職員の性犯罪歴を法令に則り確認していくことは当然だが、現在進められている部活動の地域移行にともない、その指導者の性犯罪歴確認についてはどのように考えるか。
子ども教育課長 現時点におきましては確認方法に関する仕組みが確定しておりませんので、国の法整備や、運用について注視し、対応していく。
問 国の方針が決まっていないから町の方針も決まっていないというのは理解したが、あえて今は、町の基本的な考え方を問うている。町として、どう考えているのかというものがまずあって、法令ができたときその考えに則って対応して欲しい。法令は2027年に施行される見込みだから、そんなに時間はない。今から問題意識を持って、町としての考え方を検討して欲しい。町の考えがあってこそ、法令でカバーしていない部分に関して、必要ならばそれを補う対応ができるだろう。そのような趣旨で質問している。まず町で何が必要なのかということはしっかり考えていただきたい。
次に法律で義務化がされない可能性が高い無認可保育施設職員、学習塾、文化系の教室、スポーツを教える団体の指導者の性犯罪歴確認についてはどのように考えるか。
子供教育課長
福本議員おっしゃる通り性犯罪につきましては、最低限の部分等を踏まえまして国の基準等を合わせまして実施して参りたい。現時点で確認方法に関する仕組み確定がしておりませんので、国の法整備や運用について注視した。