軽井沢町には「区」という自治会があります。
R元年
加入率最高:鳥井原区 / 78%
加入率最低:塩沢区 /22.68%
R6年
加入率最高:浅間台区 / 78.5%
加入率最低:塩沢区 /20.1%
区への加入率をあげるための町の考えについては後段のほか、R元年9月会議にて質問しています。
区への加入促進策を問う福本の一般質問 – R6年3月定例会
福本
町の区への加入促進施策について伺う。 軽井沢町にある区は、各区に設置されたごみ集積場の清掃ですとか、地域のお祭りや各種イベントの主催、サポート、PTA活動をはじめとする子育て支援、主として高齢者に触れ合いを通じて生きがいづくり、仲間づくりの輪を広げる通いの場の告知や実施場所たる公民館の提供、行政からの連絡の回覧板等を通じた告知、防災訓練など、住民生活に欠かせない様々な活動を行っております。町にも、区への加入率を上げるために積極的な行動が期待されております。
そこで、加入率向上への取り組みについてお伺いしますけれども、まず前提として、町にも区への加入率を上げるための積極的な行動が期待されているという、これは町も共通した認識を持っていただいているということでよろしいかどうか。町も加入率を上げるために頑張るべきだという認識をお持ちなのかどうかということのご答弁をいただけますでしょうか。
総務課長
同じ認識は持っておりますが、この後答弁しようとしておりますが、様々な課題があると考えております。
福本
同じ共通認識の土台の上に立ってお話ができてありがたい。
では、これから加入率向上への取り組みというのを目的にした質問したいと思います。
(1)コロナ禍の影響が出始める直前の令和元年と令和6年の1月の世帯数、人口、世帯数に対する区への加入率をお伺いします。
総務課長
令和元年度において、100世帯以上の区で最も多い加入率は78パーセント、最も低い加入率は22.6パーセントで、全体の平均は51.7パーセントでした。また、令和6年1月時点では、同じく100世帯以上の区で最も高い加入率は78.5パーセント、最も低い加入率は20.1パーセントで、全体の平均は47.0パーセントとなっております。
なお、ただいま申し上げた加入率ですが、区からの配布依頼数により算出しておりますので、実際の加入率とは差異があるものと思います。
以上です。
福本
令和元年では5割は辛うじて上回っていたものが、直近、近々のデータではついに50パーセントを割ってしまったということかと思います。人口は少し増えていますので、新しく増えた方々、この5年間に増えた人口の方々に限定した平均加入率というのは恐らくこの平均よりもっと低いのかなということが想像されますので、この加入率を上げるためには、新しい住民の方々への訴求、加入の大切さについての訴求が大事なのかなと思っているわけですけれども、この数値について、どのように捉えられていらっしゃるのか。決して高いところは立派な数値出ているわけですけれども、平均ではちょっとなかなか下がってきているということですけれども、どのように捉えていて、それをどのように打破していくのか。先ほど課題が山積しているという趣旨のご発言ありましたけれども、そのあたりのお考えと、この数値を捉えた上でのアクションをどうするかということについてお伺いしたい。
総務課長
町の見解ということにはなりますけれども、いわゆる町内会の加入率の低下というのは全国的な問題であると思います。
区の歴史は古いものである一方で、人々が求めるものは多様化し変化していること。また、当町において、特に移住者も多いという状況もございます。町内会等に加入することを忌避する方も増えていることなどから、現状の区を、区の形態、これを維持したまま加入率の向上のみに焦点を合わせた打開策、こういったものを見いだすことは非常に難しいと考えております。このような現状の認識については、区長会における議論の中でも挙げられております。地域コミュニティの在り方を根本的に見直すことも視野に入れ、区や区民、自治体が知恵を出し合って協働することが必要であると感じております。
以上です。
福本
現状の区の形態のまま、今までどおりじゃ難しいだろうというご意見。じゃ、それに立って、様々な活動ベースでということなのかと思いますけれども、新しい住民の方も含めて巻き込んでいきたい。そのための行動を今後取っていこうというような発意と受け止めてよろしいですか。
総務課長
先ほど、冒頭に課題も多いというようなことも申し上げましたけれども、町の考えとして、この区の加入者を増やすということですけれども、これが自治体としての区の常識を変える、このようなことが必要な時期ではないかと感じておるんですが、これ、具体的にどういうことかということがなかなか現状申し上げることもできませんし、簡単ではないということも想像できます。
こちら、地域コミュニティ維持するために進むべき道ということでございますので、区長の皆さんはじめ、区長会とかでもいろんなご意見、アイデアですとかそういったものもいただいておりますので、そういったものを積み重ねていって、一歩一歩区の加入進めていければなと考えております。
福本
従来の区の常識を変えるような新しい組織の在り方ということまでの踏み込んでということが必要だということで、誠に興味深く拝聴しておるし、それは大切だなと思うんですけれども、ただ、問題を提起して話合い少しやりましたというのだと進捗はしないですよね。ですから、その辺をもう少しスピード感が必要なのかなと思いますが、スピード感が必要だという認識は共通しているかどうかお伺いしたいと思います。
総務課長
スピード感につきましては、もう随分前からスピード感を持ってやらなければいけないことだということは認識しております。ただ、ずっと前からこの状況というのが変わらないということはこれも事実でありますので、なかなかこの時間的にスピード感を持ってといってすぐ解決できる問題ではないと、そのような認識はしております。
福本
前からやらなければということで、今実現していないというのはスピード感がないと言わざるを得ないわけですけれども、いずれにしろ区の常識を、従来の枠組みを変えるような組織につくり変えていくという考え方には賛成いたしますので、今後の取組に期待いたします。
すみません、その従来の枠組み云々の話もありますけれども、こういうことがありました。例えば、追分区でどんど焼き、地区いろいろやっていますけれども、今年のどんど焼きは100人以上集まったんですね。久しぶりにやったというのがあるのか何だか分かりませんが、いずれにしろ目立ったのが小学生とか幼稚園のお子さんを連れた30代、40代、50代入ったかなぐらいのご両親に連れられた子どもさんがすごく多かったですね。もう半分以上そういう方々です。一々インタビューして、区入っていますかなんてことは聞いていないんですけれども、どうやって連絡来たんですかと聞くと、学校でどんど焼きの連絡があったからということで、主催は区なんだけれども、PTAも協力ということでやっているという中でそういう案内がありました。学校の中でも地域教育ということをやっていらっしゃるかと思いますけれども、地域とのつながりは大切だということは小学校なのでもう例えばうたっているわけですけれども、そういった中で地域の活動を紹介するということは、将来の区の加入率が上がることにもつながるかと思うんですけれども、学校と子どもたちと地域のつながりという文脈の中で区の活動を紹介するようなことは、学校で例えばプリント配布するとか、考えられますか。
総務課長
後の(4)で答弁しようとしておりましたけれども、今、ご質問いただいたので先に答弁をさせていただきます。
区に加入するのは義務ですか、区に入るメリットはなんですかと聞かれたら何と答えるかというご質問でございますけれども、こちらの町でそれに対する問いに対しましては、義務ではないけれども、地域コミュニティや防災面での共助、各区で特徴のある活動の紹介、こういった一般的にはメリットであろう活動等も説明をしております。例えば、追分であれば馬子唄がありますよとかそういったお祭り事、そういったものも案内はしております。このようなことをして、区に加入していただくことを案内をしております。
福本
転入手続に来られた転入者に対して、役場窓口では区への加入についてどのように案内をしているのか。また、区加入に関する案内は必須事項としているのか、お伺いいたします。
総務課長
転入届の手続の際に、区に加入していただけるよう案内通知と加入申込書を渡し、併せてお住まいになる行政区の案内を行っております。
窓口で書類が不要との申出があった方には案内しておりませんでしたが、現在は転入届の手続をする全ての方に案内を行っております。また、町内での転居、この手続の際にも同様に案内を行うことといたしました。
以上でございます。
福本
転入者に話を聞くと、町から区加入についての説明を受けなかったという方もおられます。加入率の目標値を定めて、職員への意識づけを高めてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
総務課長
先ほど答弁いたしましたとおり、窓口で書類が不要との申出があった場合、町内での転居手続の場合など、案内がなかった方もいらっしゃるかと思いますが、現在はこれらの場合にも案内を行っております。
また、区への加入を案内する転入手続等を行う窓口の職員を含め、職員の意識を高めるなど、町としても積極的に取り組むべきことであることは、冒頭申し上げたとおり、大切であることを認識しております。
目標値につきましては、行政側で一方的に定めるものではないと思いますので、区長会と協議し、定めるのであれば検討していく必要があると考えます。しかしながら、この加入率の母数であります世帯数については、アパートなどの共同住宅が増えていること、また、複数の福祉施設、学校の寮など、必ずしも区の加入になじまない世帯の数も多いこと。また、生活を共にしていても世帯を分離している例などもあり、加入率自体を目標とすべきかについても検討する必要があると考えます。
以上でございます。
福本
集合住宅にお住いの方がちょっと加入になじまないという趣旨のご発言があったかなと思いますけれども、逆に管理者とか大家さんとかにご理解を得られれば、私の知っている集合住宅においては家賃に含めて区費を徴収してくださっているというようなところもありますので、むしろ話し方の持っていき方によっては加入率向上にむしろ好機になるということもあり得るのかなと思いますので、ご検討をいただければありがたいかなと思っております。
(4)番の質問については、一部既にお答えいただいたかと思いますが、まだお答えいただいていないこともあるかもしれませんので、もしあればという意味でお伺いいたしますが、区に関する問い合わせ用の質疑応答マニュアルは作成しているのか。また、次のような問い合わせに対する町の回答についてお伺いします。
税金を払っているのに、区費を徴収されるのはなぜか。区に入らなくても近くのゴミ集積場は使用できるのか。区に加入するのは義務か。区に入るメリットはなにかです。
総務課長
質疑応答マニュアルはございません。問合せに対する町の回答として、まず税金を払っているのに区費を徴収されるのはなぜかとの問いに対しては、区における様々な活動や共有施設の維持管理に充てるための費用であることから、区民に負担いただくものと回答いたします。
次の、区に入らなくても近くのゴミ集積場は使用できるのかとの問いに対しましては、使用できると回答いたします。
また、区に加入するのは義務か、メリットはなにかにつきましては、先ほど答弁申し上げたとおりです。
また、それ以外にも区に対する問合せもあるかと思いますが、そもそもがやはり任意での加入ということになりますので、町からの加入依頼については、現状では相手の意向に委ねるところも多い現状となっております。
以上でございます。
福本
ごみ集積場についてですけれども、利用できるというお答えをしているということです。ただ、区に入っている方の中には、ごみ集積場にはいろんな不法投棄物があったり、指定袋じゃないものを使って、ごみ集めてもらえないやつを区のお金で袋詰め替えてとか、あるいはそういう掃除したりとか、メンテナンスをしたりとか、そういった作業負担を区に入っている人が負担しているわけですよね。ですから、区に入っている人からすれば、区に入っていない人が利用するのはおかしいんじゃないかということを考えている方も多くいらっしゃる。いわゆるフリーライダーと言われる問題ですけれども、そういった問題についてどう考えるのか伺えますか。
総務課長
ごみの関係につきましては、区の役員の方はじめ、連合衛生委員の皆様には大変ご苦労いただいていることは承知しておりますし、区に入らない住民の方が指定袋も使わずにルールが守られていないという排出の状況も承知はしております。
ただ、ここでごみは出せないのか、出せますと答えなきゃいけないというその根拠になりますけれども、やはりこの個人住民税、あるいは別荘の方に対しては家屋敷課税というようなものを税金として頂いております。こういったものについては、そのごみ処理というものもこの税金の中で賄われるんだよということが定義づけがされておりますので、町から一概にごみの処理、ごみを出してはいけないという言い方はできない部分ではあります。
ただ、ちょっと今ご質問いただいて思ったんですけれども、環境課において、転入する方に対しては、その区によってはやはり何時から何時ということを明確にルールづけしてやっていただいているところもありますので、そういったものを案内していければなと考えております
福本
納税しているので、ごみの処理をしてもらう権利があるのだからというご答弁でしたけれども、じん芥処理場でごみの処理を受け付けることができますから、必ずしも近くで受け付けなくても、受け付けないということになったとしても不都合はないのでないかと思いますが、そのあたりいかがですか。現に近隣の自治体でも、鍵かけちゃって区に入っていない人は鍵も開けられないというようなところもありますよね。そのあたりいかがでしょう。
総務課長
そうですね。じん芥処理場に持っていけば毎日あらゆる種類のごみを排出することはできます。ただ、そこまで行けない方も当然いらっしゃるわけで、そうなってきますとやはり地区のごみ集積所を案内せざるを得ないという実情もございます。ですので、多分今も環境課のほうで窓口でご案内するときには、近所にもごみの集積場所はあります。だけれども、時間が決められていますのでという、ただ、そこがその時間に排出できないのであれば、それについてはじん芥処理場に持ち込んでくださいという案内をしていると思いますので、その辺、なお一層周知図れればと思います。
以上です。
議長
ょっと今の質問は、一般質問の通告内容と若干違ってきちゃっていると思うんですよ。
福本
ごみの集積場に関することですので関連するかなとは思いますけれども、議長のご方針ということで今の質問は取り消したいと思います。
いいですか、はい。
区に加入しようかなという動機になるもの、あるいは区の存在を知るというのは転入手続の際の職員の方の説明などがあるわけですが、それと同時にチラシを見てという方もいるかもしれないと思います。
環境基本計画の説明の中で、担当課長のほうから読み手の気持ちになって作ったというようなご答弁が以前あってすごい感銘を受けました。独りよがりに作るんではなくて、それを読んでくれる人の気持ちに立ったデザインをするという意味だったというふうに理解したわけです。
資料を投映していただけますか。
これ、左側が町の加入促進チラシ、右側が追分区の加入促進チラシです。ぱっと見て分かるのは、左側は文字が多いなということかなと思います。これ、率直に言わせていただくと、この町の区加入促進チラシはその読み手の気持ちになってというものではなくて、自分の言いたいことを文字で羅列しているかなという印象を受けます。右側は、転入者で子育て世代が多いということも考えつつ、それにアピールするふうにデザイン、読み手の気持ちになって作られたものですけれども、その加入促進という意味ではチラシの改善などのご予定があるかお伺いしたいと思います。
総務課長
先ほどの追分のチラシ、参考にさせていただきたいと思います。また、この今町で配布している加入促進のチラシにつきましては、数年前に福本議員から質問をいただいて、白黒だったものをカラーに変えたというようなこともしております。次につきましては、内容についてもまたリニューアルして、読み手の気持ちになって作成したいと思います。
以上です。
福本
今、チラシの改善というようなご答弁ありました。物事完璧というものはないと思います。打つ手がないということもないと思いますので、トヨタ自動車も世界的大企業になりましたけれども、その改善、今は製造業中心に日本語で改善と言うと通じるところが多いらしいですけれども、常に何か改善、向上できる、効率的にできるところはないかという目でいろんな事業を見直して、常によりよい方向にしようという姿勢かと思います。私も議員活動において、いろいろ改善していかなきゃいけないという目線でいようと自戒しているところですけれども、町の区加入促進におきましても更なる改善をしていただけるように祈念いたしまして、私の一般質問を終わります。